犬と猫の糖尿病とその予防

ペットにおいても、近年糖尿病が増えているのをご存知でしょうか?
犬と猫の糖尿病ではそれぞれ原因が異なります。一度発症すると毎日の注射や食事管理が長時間続きます。
合併症として白内障を発症し、視力を失うケースも多くみられます。
このように糖尿病は犬や猫だけでなく、飼い主さんにとっても、労力的、精神的、経済的な負担がとても大きい病気です。
犬と猫の糖尿病を理解し、予防できるところはぜひ予防してあげましょう。

糖尿病とは

糖尿病とは、すい臓のインスリン分泌が不足したり、インスリンがうまく細胞に作用しなくなったりすることで、血糖が細胞で利用されず、血糖値の高い状態が続く病気です。血糖値が高くなると、尿中にブドウ糖が出てしまうため、糖尿病と呼ばれます。

犬の糖尿病はヒトの1型糖尿病に近いタイプが50%と言われています。
他には、すい臓の病気や、クッシング症候群(副腎の病気)に伴う糖尿病もみられます。
犬の糖尿病は原因に関わらず、ほとんどのケースでインスリンを作れなくなるため、
生涯に渡るインスリン注射が必要になります。

※ 1型糖尿病とは・・・インスリンを作るすい蔵の細胞が壊れ、インスリンが作れなくなる病気です。

雌犬の避妊の重要性
犬においては、避妊をしていない雌犬に糖尿病が多く見られます。
診療を受けた糖尿病の犬のうち、63%が避妊をしていない雌犬というデータがあります。

猫の糖尿病の最も大きな原因は肥満です。
猫の糖尿病の80~95%は、ヒトの2型糖尿病※に近いタイプと言われています。

※ 2型糖尿病・・・食べ過ぎや運送不足などの生活習慣が原因です。
  日本人の95%以上はこのタイプです。


糖尿病の症状

糖尿病の症状

糖尿病の治療

ほとんどのケースにおいてインスリンを作れないので、インスリン投与が不可欠です。血糖値をコントロールするために食事療法も重要です。

体重を減らしてあげるだけで改善する場合もあります。インスリン投与が必要でないケースもあります。適正体重の維持と血糖値コントロールのため、食事療法が重要です。

予防が重要

雌犬は避妊手術をする。また、避妊後の体重増加にも注意しておくこと。
猫は適正体重を維持する。特に避妊、去勢後の体重増加に注意しておくこと。

※ 出典:ROYAL CANIN資料より